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ー 水中ドローンと人 ー 講習受講生インタビュー 第1回


兵庫県漁業協同組合連合会 門田 ひとみ様


 取材日/2024年2月15日
 聞き手・編集/mizubiyori 山下
 撮影 /mizubiyori 中田


ー 水中ドローンと人 ー CONTENTS 


ゲスト(講習受講者様)プロフィール

1.主な業務内容と水中ドローンの活用について
2.日本水中ドローン協会 兵庫淡路校mizubiyoriの 安全潜航操縦士認定講習について
3.今後水中ドローンに期待すること、可能性について

おまけ インタビュー前のアイスブレイクトーク


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ゲスト(講習受講者様)プロフィール 


氏名 門田 ひとみ 様
所属 兵庫県漁業協同組合連合会 指導部
出身 明石市
年齢 20代
趣味 スキューバダイビング

1.主な業務内容と水中ドローンの活用について

<インタビュー前のアイスブレイクトークを経て、和やかな雰囲気で本編開始>
 
 

-本日はよろしくお願い致します。まずは兵庫県漁業協同組合連合会(以下 兵庫県漁連)の門田さまの主な業務内容について、どんなお仕事に従事されているかをお伺いしたいと思います。

はい、私は現在、兵庫県漁連の指導部の豊かな海づくり担当に所属しています。
「美しく豊かな海」を再生する取組を推進するため、漁業者グループの活動を支援したり、時には活動を一緒に行ったりして、環境関係全般の海を豊かにする仕事をしています。

-お仕事に携わられて何年ぐらいになるのですか。

今3年目ですね。2021年に入会しました。

-そのお仕事の中で水中ドローンはどのように活用されていらっしゃいますか。

水中ドローンは、主に海中の環境調査に使用しており、季節の経年変化を確認しています。海藻や底生生物の観察を主に行っています。

-今まで何回ぐらい現場で使用されていますか。

去年(2023年)の夏頃に導入して事業をスタートしたのが10月からです。
2ヶ月に1回程度行っているんですが、先月撮り直しがあったりしたので、もう5、6回は使用しています。

<愛用機体はCHASING社最新機種となるM2S>


-その中で水中ドローンを使っていて、優れている点などをお伺いできますか。

今まで水中カメラをボートの上から落とす形で運用していたんですが、やはり水中ドローンは移動しながら撮影ができて、向きも自由に変えられるのがいいですね。そこが一番のメリットかなと思います。

また今までダイバーさんに潜って撮影していただくのが主流で。それだとオンタイムで共有できず、私たちは海の中のことをその最中に知れなかったのですが、水中ドローンだと別のデバイスに繋いで一緒に船に乗ってる人も手元を見ながら海の中をみることができます。


-水中内の視覚的な情報共有がしやすいと。

はい、しやすいです。
自分達が分かってないような「この海底の大きな穴は何ですか」と尋ねると、漁師さんが「これはエイが作る穴やで」と言って教えてくださったりしました。

-コミュニケーションのツールにもなりますね。
逆に水中ドローンがイマイチな点はあったりしますか?

えーっと、やっぱり流れに逆らって動くのが難しい場合があります。
流れがとても早い所だとパワー負けする時があったりします。
あとはメンテナンスがちょっと大変ですね(笑)


-ですね。
マシンの性能には限界もありますし、現場の状況を良く把握するのは大切ですね。あと今の所どうですか。
メンテナンスで使用後に水につけて塩抜きして、しっかり乾かすというところでトラブル的なところはありますか。

講習でしっかり指導頂いたので今のところ大丈夫です。念のためこの取材が終わってからいくつか質問させてもらおうかなと思ってます(笑)

-はい、ぜひとも。

2.日本水中ドローン協会 兵庫淡路校mizubiyori の安全潜航操縦士認定講習について

<取材中終始素敵な笑顔とともにお話くださいました>
 
 

-次の質問として、日本水中ドローン協会 兵庫淡路校 mizubiyori が実施する 安全潜航操縦士認定講習についてお伺いしたいと思います。講習を受講していただいたのが昨年の9月ですね。実際1日がかりで受講していただいて、率直な感想とかどういう点が良かった・悪かった等ご自由にお話しいただければ。

基本講習は全体的に分かりやすかったです。
特に、機材に限らず必要な備品とかを教えてもらえたり、資料が充実しているのはとてもありがたかったですね。

やっぱり仕事で使う以上、機体の操縦をスタートさせるまでの起動マニュアルとか、必要備品は何が要るかについて、申請したりという作業があったので、実際の海に出るまでにその辺をシミュレーションできるというか、実践的な講習だと思ってます。
ただ、講習の内容の問題ではないのですが、実技の方ははじめ操作が少し難しかったなっていう印象があります(笑)

-あら、そうでしたか。そんな風には全くお見受けできませんでしたが(笑)

円を描いたり、8の字を描いたりする時など、状況によって、自分の向いている方角と機体の進行方向が別々の操作を組み合わせてやると思うんですね。
その時結構自分はいっぱいいっぱいでした(笑)
講習後の話ですが、海に入れると、潮の流れなどが加わってさらに大変になるという(笑)。

-そうですよね。最初は戸惑う所もあったと思います。でも大型のプールで最初は安心感もあったのかなと思いますが、いかがでしたか?

確かにそうですね。
もちろん講習ではいきなり海にでることはないですし、とても大きなプールでした。

-講習を経て、実際に現場でどんどん活用いただいていて、今のところ大きなトラブルはなく、みたいな感じですかね。

そうですね。

<機体保護の為にボディにテープを貼り付けている所に愛情を感じさせる 色もスクリューと揃えたイエロー>



-では次にmizubiyoriのお勧めのポイントをお伝え願います。

スクールの講習の受講を考えている方に向けてや、業務パートナーとして何かありましたら。

そうですね、まず水中ドローンはハードル高いと思う方も多いかもしれないですけど。
mizubiyoriさんだとそんな雰囲気全くないですね。

-設備・環境と、講習内容をしっかり抑えた上で、関西のゆるく楽しい雰囲気で実施させて頂いていますので、そういって頂けるのは嬉しいですね。

それと講習も充実していますが、やっぱり何でも親身にやってくださる所が頼もしいですね(笑)。

-何でもやりますよ。講習はもちろんイベントのお手伝いまで、はい(笑)

とにかく相談さえすれば(笑)

-mizubiyoriを水中ドローンに関して頼もしい兄ちゃん・おじさんたちみたいな風に思ってもらえるとね、僕らも嬉しいです。

mizubiyoriさんはイベント実績が沢山あるので、そのイベントも子ども向けでも大人向けでも、いろんなバリエーションでできるところも有難いです。

-実際、去年も兵庫県漁連さまに「虹の仲間で海づくり」というイベントに2回呼んで頂きました。
また逆に僕らのイベントに上司の樋口さまに講師としてお越しいただいたり、mizubiyoriとしましても海の為のことを兵庫県漁連様と一緒に取り組ませて頂けるのが、すごく嬉しいなと思っています。

3.今後水中ドローンに期待すること、可能性について

<水中ドローンの可能性について語る門田さま>
 
 

-では最後に今後水中ドローンに期待することですとか、可能性について門田さまが考え、感じていることをお伝えいただいてよろしいでしょうか。

ありきたりなことになるんですけど、やっぱり潜水を今までしてた時は、技術も体力的なコストもかかってたんですよ。
で、水中ドローンは比較的簡単に動かすこともできるので、これまで定期観察ができてなかったようなところもこれから観察できるようになるかなと。
今、藻場の造成なんかもすごく注目されてるので、今の海の中で海藻とか定性の生き物がどうなっているのかなというのを調査するのにうってつけのツールだと思うので、これからも活用していきたいなと思っています。

あと可能性の部分は夢物語なんですが、今海に栄養供給する、施肥という活動を行っていまして、農業の方だったら農薬散布もドローンでやっていると思うんですけど、海の方にも進出していただけたらなと。ピンポイントに栄養供給できたら。
まだちょっと重さとか難しい部分があると思うんですけど、実現できたら面白いかなと思っています。


-技術革新の余地もまだまだあるので、将来そういう風に日本の水産漁業分野で水中ドローンが活躍してくれると嬉しいですね。

本日はありがとうございました。

ありがとうございました。

おまけ  インタビュー前のアイスブレイクトーク

<兵庫県漁連オフィスビル上層部にある屋外休憩スペースから明石海峡大橋をバックに撮影>


-こちらでは、門田さまのプロフィールやご経歴などをいろいろお伺いしたいなと思っています。早速ですが御出身はどちらですか。

兵庫県の明石市です。

-ずっと明石市ですか。

大学が高知の大学に進学しました。
6年間高知で過ごしました。その後戻ってきて、1度赤穂の企業に就職したんですけど、また戻ってきて、今 兵庫県魚連です。


-そうなんですね。
大学時代もやっぱり海関係のことを学ばれていたんですか。

はい、農学部の海洋コースです。研究自体はもっと顕微鏡を覗いたりとか、海の珪藻の研究とか遺伝子の事などをやっていました。

-生物学的な。

はい、コース自体は本当に満遍なく水産科学とか生態学とか漁病学とかいろいろとやってるところで、和気あいあいと少人数制でやっていました。

-先程高知に6年とおっしゃったんですけど、それは大学院まで行かれたということですか。

はい。名ばかりの(笑)

-ご謙遜を(笑)ところで高知はしっくりきていましたか?脱線してすみません(笑)

(笑)おじいちゃんが高知県出身だったみたいで、おじいちゃんかひいおじいちゃんの頃からかルーツがあるみたいでしっくりきてました。
私の鉄板ネタなんですけど、母親が一人暮らし始める娘に言った言葉が「ちゃんと飲めるようになって帰っておいで」という(笑)


-(笑)高知ですからね。
まだ当時は10代だから。これから20代になって高知で鍛えてもらってきなさいと(笑)

お酒の飲み方覚えて帰っておいでと(笑)

-おーそれはお母さま 粋ですね。

漁連の方にはウケがいいです。

-なるほどなるほど、実際、お酒は飲める方なんですか?

好きは好きなんですけど、今はそんなに(笑)

-そうなんですね。実際お酒飲めるというだけでも漁師さんたちにも歓迎されますよね。


<水中ドローンに海産物やお寿司のネタなどで名前をつけるとしたらとの質問に、松前漬けが好きなので「マツ子」にしますと門田さん>



-では次の質問なんですけども、趣味的なものはいかがでしょう。

そうですね。そんなに回数は行けてないんですけど、ダイビングのライセンスを持っています。
職場の人も何人かライセンスをお持ちで一緒に行くんですが、近所の舞子のところからビーチエントリーできる場所がありまして、この辺の海もちょっと見てみようっていうことで潜りました。今年もまた夏に活動しようかと思っています。

この辺はすごいおっきいヒラメがいるなとか、カワハギの子どもがいるなとか、そういう観光地じゃない海っていうのがまたちょっと新鮮で面白かったですね。


-明石海峡の潮流は速いっていうのがあると思うんですけど、その影響はどうですか。

あんまり奥の方まで沖まで行かなければ、舞子の辺りはそれ程に経験がなくてもいって帰ってこれるような感じです。
ただボートエントリーしようとすると、多分ちゃんと綱つけておかないと流されて戻ってこれないかなと。


-おー怖いですね。ダイビングはいつ頃からされているんですか。

大学生の時にライセンス取得しまして、今でもたまに行ってますね。

-かっこいいですね。

せっかくなので海関連の趣味を出してみました(笑)

-素敵です(笑)ありがとうございました。

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